商業印刷会社を使った【チラシを作りたい】から 【チラシが手元に届くまで】を徹底解説
「チラシを作りたい」そう思ったとき、「まずはインターネットで調べてみる」という方が多いのではないでしょうか? ですが、出てくるサイトはどれも広告や、サイズ・加工などの仕様選択ばかりで「正直よくわからないし、面倒だ」なんて方も多いかもしれません。 かく言う私も、以前ネットでチラシ印刷をしたことがあるのですが【データの作り方】から【仕様】【入稿方法】など、わからないことだらけでした。 しかし、自宅や会社のプリンターで出力したチラシには信頼やクオリティの面で限界があります。 今回、「チラシを作りたい」と思ってから「実際にチラシが手元に届く」まで0からでもスムーズにチラシを作ることができる店舗型 商業印刷会社を使った例を上げながら、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
目次
【店舗型】 商業印刷会社の特徴
- 担当営業が付き、サポートしてもらえることが多い
- デザイナーが在籍している会社であれば、プロ監修の下、印刷物をつくることができる
- 紙や仕様も幅広くオーダーできることが多く、大抵の商業印刷会社は広告代理店化しているので、そのままWEBや看板など別媒体の相談もできたりする
商業印刷会社では、チラシ制作からその後の展開まで幅広いパッケージが用意されていることが多く印刷業でありながらマーケティングやコンテンツ制作の面でもサポートを得られることが多いです。 専門的な部分はお任せしつつ、核となる部分を自分で監修する事で、よりクオリティの高いものづくりができます。 制作から印刷までワンストップで行えるのも特徴です。 それでは店舗型 商業印刷会社でつくる、チラシ作成の手順を見ていきましょう。
1.お問合せ
商業印刷会社のHP等から電話やメールでお問合せをしましょう。 お問合せフォームから受付を行なっている会社も多いと思います。 お問合せは現状を整理して行うとスムーズです。もちろん直接訪問も可能です。
具体的なお問合せ例
"この度、新規事業の立ち上げにより、チラシ制作のお見積もりをお願いしたいと思っています。業種は不動産業です。片面カラーの1万部ほどデザインからお願いしたいと思っています。納期は●月●日希望です。また、折り込みの手配もご相談できればと思っています。よろしくお願いします。"
ポイントとしては
- 希望納期
- 部数
- カラー
- ページ数
- デザインの有無
- 折り込みやポスティングの有無
上記を先に伝えておけば、その後のやりとりをスムーズに行うことができます。もちろん、未定箇所は空欄でもOKです。
2.ミーティング(ヒアリング)
お問合せ後、概算の見積もりや事前の説明を受け、発注することが決まった後は詳細を詰めていく工程に入ります。 チラシの内容や紙の仕様など、担当営業と話し合いながらイメージ通り、もしくはそれ以上の仕上がりになるよう、提案やサンプルを交えながらチラシの骨組みを作って行きます。 ※持ち込みのデータを入稿する場合は、データ確認後にそのまま印刷工程に進みます。もし、持ち込みデータが印刷に対応していない場合は、印刷会社側でデータ作成を代行することも可能です。
「適切な媒体?」
ヒアリングの際、「地元限定でサービスを提供する場合にはタウンメールが向いている」「20代に訴求する場合はチラシよりWEB、SNSの方が見てもらえる」など、ターゲットの年齢や地域等に応じて媒体(チラシ・CM・SNS等)自体の変更を提案されることがあります。内容に応じて検討しましょう。担当営業やディレクターと相談しながら進める事ができるのも店舗型 商業印刷会社のメリットと言えます。
3.ラフやサンプルで完成イメージの確認
ヒアリングの内容(初稿)をもとに、印刷会社よりラフやデザインイメージが上がってきます。画像の場所やキャッチコピーの内容を確認しましょう。 仕様や会社によって提出にかかる時間はマチマチなので、担当営業にしっかり確認しておくと安心です。
4.ラフの修正・ブラッシュアップ
ラフやサンプルを元にイメージの擦り合わせを行います。文言や画像の位置などを具体的に詰めて行きます。 この工程でどこまで具体的に詰められるかが最終的なアウトプットにかなり関わってくるので、しっかり検討を行いましょう。 デザインの際に知っていると便利な【トンマナ】についてはこちら
5.初校
ラフを元につくられたデザインに対して校正や修正をおこないます。 印刷会社では原稿の確認を●校と言う事がほとんどです。 初校→再校→三校→校了→念校と進むのが一般的です。 印刷会社によって微妙に呼び方が違ったりしますが、「●校と言われたら、原稿の文言やレイアウト、画像等を確認する作業」くらいの認識でOKです。
6.再校〜
初校を元に更にブラッシュアップを重ねる工程です。 ここまでくれば、いつも自宅のポストに投函されているチラシやDMと同じくらいのクオリティに仕上がっていることがほどんどだと思います。 案件によってはここから三校、四校、五校....と続いていく場合もありますが校正回数により料金が変わってくる場合もあるのでこちらも事前の確認ができていると安心です。
7.校了・印刷
全てのデザイン・制作工程が終わり「後はこれで印刷するだけ」という状態です。この後の工程が本当の意味で印刷会社の本領発揮となります。 事前に打ち合わせされた紙や規格に印刷データを落とし込んでいきます。職人により微妙な色調整などが行われ、様々な工程を経て成果物として出荷されます。
「色校正」
店舗型の印刷会社で印刷物をつくる際は事前に仕上がりをチェックすることができます。実際の機械で印刷するので、刷り上がった後にイメージを確認するより安心です。特に繊細な印刷物では欠かせない工程となります。色校正はオプションになることが多いのでこちらも必要であれば確認してみましょう。
8.印刷物の納品
郵送や、営業が直接お客様のもとに出向いて刷り上がった印刷物をお届けします。折り込みや、ポスティングの場合は各業者に受け渡されます。 折り込みやポスティングに関しては印刷会社によってサービス内容が異なるのでこちらも事前に確認しておくと安心です。
9.反響率や効果測定?
最後に、反響率の計測や効果測定の方法について画期的な方法をご紹介します。 せっかく苦労して作ったチラシも、反響率やその効果を測定できなければ次に活かす事ができません。 店舗型のビジネスであれば、売り上げや来客数からも測定することができますが、会員制のサービスやじわじわと効果がでてくるようなサービスではより精度の高い測定をすることは困難です。 そこで役に立つのがホームページやアプリケーションと言ったデジタル媒体です。デジタル媒体であれば細かく流入元やユーザーの行動を数値化する事ができるため、測定の精度がグッと上がります。 HPをディフェンス、チラシやSNSをオフェンスのように使えば戦略の幅は一気に広がります。
まとめに
いかがだったでしょうか? 多くの企業にとって宣伝活動は必須。しかし、 はじめての方にとっては複雑な事も多いように思います。どこに出しても恥ずかしくない、かっこいいチラシを作る・作りたい際にはぜひお近くの商業印刷会社に相談してみてください。 宣伝になりますが、当ブログの運営会社でもチラシの印刷を行っています。お困り事がございましたら是非ご相談ください。 チラシをはじめてつくる方、印刷会社をはじめて使う方のお役に立てば幸いです。